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生物部の活動紹介
<2019年の活動>



<2017年の活動>
「4月」
 年度初めはようやく雪解けした頃で、春の山菜であるアイヌネギ採りなどをしたりしながら春を感じたり、下旬頃には蝶が出始めてくるのでその観察などをしました。

アイヌネギ


アイヌネギ採りで見つけたニホンザリガニ(絶滅危惧Ⅱ類)


越冬明けのクジャクチョウ


「5月」
 ゴールデンウイークには新入部員の歓迎会(新中野ダムで豚汁)をしたり、春の蝶の調査などをしました。
ニリンソウ

ハンミョウの恐ろしい顔

アオダイショウ

アオダイショウを持つ新入部員(たくましい)

ミヤマカラスアゲハ♂のとオナガアゲハ♂の吸水



蝶を探す部員達


「6月」
 初夏を迎え、春型の蝶も多くなってきました。調査に加え、新入部員達は蝶の標本作り(展翅)の練習もしました。


展翅の練習をする部員達

コツバメ(シジミチョウの仲間)

上ノ国町の夷王山にて


「7月」
 本格的な夏になり、多くの蝶を観察することが出来ました。また、蝶以外の昆虫も観察したり、夏休みの初旬には熱帯植物園で小学生対象の「蝶の標本作り教室」を開催しました。

キアゲハ(♂)

ツバメシジミ(♀)

カバイロシジミ

北海道に生息する130種の蝶の中でも特に珍しい種類のひとつであるウラクロシジミを確認することが出来ました。
ウラクロシジミ

夏休みに入ってからは、上磯ダムの奥で夜間採集をしました。森の中で電気を付け、光に集まってくる昆虫を観察します。
クワガタなども飛んでくるので、みんなで競い合いながら採集しました。
夜間採集の様子

明かりに飛んできたクワガタたち

 戸井方面の山に登り蝶の観察もしました。
戸井方面の山で記念撮影

千葉県の昆虫写真家の方から北海道の蝶の写真撮影の案内をしてほしいと依頼され、撮影したい種類の蝶のいる場所に案内しました。目的の蝶を撮影することに成功し、貢献することが出来ました。

千葉県から来た昆虫写真家の方を囲んで記念撮影

北海道ではかなり珍しい、ミヤマカラスシジミの確認もできました。

ミヤマカラスシジミ


熱帯植物園での標本教室


小学生に展翅を教える部員達


完成した標本





<2016年の活動>
「3月」
雪解けと同時に生物部も活動開始です。
川を遡り、ウラクロシジミという北海道ではとても珍しい蝶の卵を探しに行きました。






ウラクロシジミの卵

そのほかには山菜採りなどをしました。



「4月」
越冬明けの蝶を探したり、学校の花壇整備の前に雑草抜きをしたりしました。

今年初めて目撃した蝶 

越冬明けのクジャクチョウ


絶滅危惧種でもあるニホンザリガニ
   


ギョウジャニンニク


カタクリの花



花壇整備の準備


山にはたまにお金も落ちています
この1000円は交番に届けました


「5月」
函館山ウォークラリーのボランティアをしたり、新入部員の歓迎会で豚汁をしたりしました。
蝶の調査もしっかりと行っています。




函館山ウォークラリーでボランティアをしている様子


豚汁を作っているところ


木の弦でできた天然のブランコで遊ぶ


なぜか網を振り上げてポーズしている部員



「6月」
本格的なシーズンに入り、蝶だけではなく様々な生き物に出会えました。
標本作りの練習も行いました。

野生のキタキツネの子供



野生の馬


アオダイショウ



ミヤマカワトンボ


北海道では珍しいヒメジャノメ



標本作りの練習



「7月」
熱帯植物園で小学生対象の蝶の標本作り教室を開催したり、アサギマダラの調査のため横津岳に行きました。
 



熱帯植物園での標本作り教室





参加した小学生は意外と女の子が多かった



蝶の採集の様子


アオダイショウを捕まえた部員


アオダイショウ争奪戦が勃発!女子部員強い 


迫力のミヤマクワガタ

               


横津岳の尾根付近で調査


道南では極めて珍しいヒオドシチョウを採集した

 夏休みは何度も横津岳に来てアサギマダラのマーキング調査を行うことになります。







「8月」
夏休みはアサギマダラの調査が本格的になります。函館近郊で羽化したアサギマダラは一度近くの山の山頂付近まで移動する性質があるようなので、生物部では何度も横津岳山頂に調査に行きました。
ある程度の成果を上げることはできましたが、その後、アサギマダラが大量に集まるお花畑を発見し、そこでもマーキングできました。
その他にはダイミョウセセリという、北海道では道南にしか生息しておらず、しかもここ数年は目撃情報すら無かった年もあるほど珍しくなっている蝶を発見する成果をあげました。

横津岳山頂から見た室蘭方面


横津岳山頂からみた湯の川方面



横津岳山頂で縄争いをするキアゲハ


横津岳山頂でアサギマダラを待つ部員

 
 
赤川林道で花の蜜を吸うアサギマダラ


アサギマダラにマーキングをして放したところ


幻のダイミョウセセリを発見! 
 


青いバッタ






「9月」
 季節はだんだん秋になってきて、蝶の姿も少なくなりますが、それでも精力的に活動しました。
 松前町などに遠征し、アサギマダラの調査も行いました。

トチの実。生で食べたら大変な味だった。




松前町にアサギマダラを探しにきました。




 


<2014年の活動>

 ・2014年度は顧問が2名体制となりました。対馬(つしま)、薩来(さつらい)の2名です。
 ・生徒は1年生2名(男子1名、女子1名)、3年生2名(男子2名)の4名です。

 ・4月から顧問と生徒6名で活動を開始しました!


 
「4月」
    早春の道南地域でジョウザンミドリシジミ、アイノミドリシジミなどの卵探し、成虫で越冬した蝶の観察などを行いました。
 野外活動の副産物としてギョウジャニンニクをはじめとする山菜採りもしました。 
 
シジミ類の卵探し

 
見つかった卵


蝶の写真撮影をする部長

ギョウジャニンニクを探す

 
採集した蝶についてレクチャーを受けているところ

  ・道南ではかなり珍しいと考えられているエルタテハ(成虫で越冬した個体)を確認し、撮影することができました。

エルタテハ
(2014.4.13 北斗市茂辺地)


「5月」
 本格的な春を迎え、函館近郊でもたくさんの蝶が見られる時期になってきました。1年生部員はたくさんの蝶を観察していました。
 春に咲く花、エゾエンゴサク、オオバナノエンレイソウなど、多くの花の観察も行いました。
 生物部が継続的に研究しているアサギマダラ(本州以南から北海道に渡ってくる蝶)の観察も始めましたが、5月28日に函館山で1頭観察したのみでした。
 山に蝶や植物の観察に行ったついでに、川釣りなどもして、イワナやウグイを釣りました。

エゾヒメシロチョウ


イワナ


蝶を探す部員たち
214.5.6 北斗市
(北海道にしかいなくて絶滅危惧種)


ミヤマカラスアゲハ♂とカラスアゲハ♂の集団吸水
2014.5.31北斗市


「6月」
 初夏を迎え、蝶の数が爆発的に増える時期になりました。
 北海道では幻の蝶となりつつあるゴマダラチョウの撮影に成功したり、昨年道南で初めて観察されたアサギマダラの幼虫を今年も見つけることができました。今年はこれまで函館近郊でのアサギマダラ目撃数はかなり少ないですが、幼虫を見つけたことにより、数は少なくても確実に本州から渡ってきて産卵していることが確かめられました。
 ホーマックに売っているサンショウの木から、ナミアゲハの幼虫を採集したりもしました。(ホーマック許可済み)

ゴマダラチョウ
2014.6.22上ノ国町


アサギマダラの幼虫


ホーマックでアゲハの幼虫探し


「7月」
 道南に生息している比較的珍しい種類の蝶の観察や、クワガタ、ホタルの観察などに加え、熱帯植物園で小学生を対象に夏休み親子教室として蝶の標本作りの講習会で講師をしたり、はこだて国際科学祭2014サイエンストークに依頼され、アサギマダラの道南における生態研究の発表を行ったりしました。

ミドリシジミの仲間♂
2014.7.5七飯町


ミヤマクワガタ
2014.7.5七飯町


ホタル
2014.7.24 北斗市
                                   


熱帯植物園の親子教室


 サイエンストーク2014での発表の様子



「8月」
 春に本州以南から道南に渡ってきたアサギマダラは産卵し、その卵から生まれた子供は8月に羽化ししばらくこの地で過ごした後本州に旅立っていくと考えられています。8月はそんなアサギマダラを採集し、マーキングと言って翅のリンプンの無い場所に採集した地名などをマジックで書いて放すには絶好の時期です。放されたアサギマダラは本州以南へ旅立ち、他の誰かに捕まれば、アサギマダラの旅のルートやスピードなど生態の一部が解明できます。
 横津岳山頂付近や赤川方面の標高600m付近のアサギマダラが集まりそうな場所を中心に道南虫の会の会員の方々と一緒に観察に出かけました。昨年に比べ、かなり数は少ないようでしたが、横津岳山頂で数頭観察し、マーキングすることができました。

 
アサギマダラがいそうな場所を捜索する 


横津岳山頂にて、アサギマダラを追う部員



アサギマダラにマーキングする1年生部員
2014.7.9


マーキングし終わって放す直前
2014.7.9


「9月」
 お盆以降は松前方面でアサギマダラ目撃数が増えることから、毎週松前方面までアサギマダラを探しに出かけました。しかし、思ったほど多くのアサギマダラに出会うことはできませんでした。アサギマダラ探しの他にはチカ釣りなどもしました。


松前で見つけたアサギマダラ
2014.9.20 松前町


アサギマダラ捕獲!に失敗した瞬間
2014.9.20 松前町


採集したアサギマダラにはしっかりマーキング
2014.9.4 


チカ釣り
2014.9.30

 9月27,28日には学校祭が開催され、28日の一般公開日には生物部の部展示も行いました。長年研究しているアサギマダラについては標本、写真だけでなく、生きている本物のアサギマダラを展示したり、その他の蝶の標本、写真も多数展示しました。また、七飯町のリンゴ、じゃがいもやミニ観葉植物などを格安で販売し、完売しました。多くの方に訪れていただき、どうもありがとうございました。




学校祭の様子



「10月」
 松前町でアサギマダラの目撃情報が多い勝軍山に観察に行きました。勝軍山八十八か所霊場を巡りながらアサギマダラを探しましたが、残念ながら見つけることはできませんでした。
 秋も深まり蝶の姿も見られなくなってきたことから野外活動は終了し、10月以降は記録をまとめたり、まとめた資料から何がわかるか分析したりします。
 長年研究テーマにしているアサギマダラに関しては、今年は昨年に比べてもかなり少なかったという事がわかりました。なぜその年によって多く見られたり少なかったりするのか、気象や自然現象と何か関係あるのか等を考察していきます。







<2013年の活動>
 七飯町横津岳、函館山、松前町勝軍山、函館市赤川林道等で主に昆虫類の生態調査を行いました。

・ 今年は海を渡る蝶「アサギマダラ」が道南地区で多く観察できたことから、主にアサギマダラの生態調査、マーキングによる移動調査を行いました。

・ 海を渡る蝶「アサギマダラ」の紹介

  種名 アサギマダラ (Parantica sita)

 アサギマダラは羽を広げると10㌢ほどの美しい蝶です。関東以南では多く見られますが、北海道では珍しい蝶です。

 北海道には5月中旬頃から南風に乗って本州などから津軽海峡を越えて飛来します。その後メスは食草のガガイモ科植物のイケマなどに産卵、孵化(ふか)した幼虫は蛹(さなぎ)となり8月に羽化(うか)します。アサギマダラは高温も低温も苦手です。
 夏に羽化したアサギマダラは気温が高い盛夏は横津岳などの高標高地帯に滞在しています。気温が低下する晩夏から秋になると函館山などの低山地帯に姿を見せ、その後本州等に南下して行きます。従って、道南では
5月から10月にかけてアサギマダラを観察することができます。
下の写真は、函館市赤川林道で花(ヨツバヒヨドリ)の蜜を吸うアサギマダラです。




 アサギマダラの移動調査は羽へ「地名」「日付」「番号」などを記入するマーキングにより行われています。現在までの最長の移動距離は和歌山県から香港までの約2500kmです。
下の写真は、函館山で「ハコダテ」マークを標識したアサギマダラです。



<2012年までの記録>
北海道から本州以南への南下記録は、2例です。

・ 2008/10/5松前町勝軍山 → 2008/10/19愛知県西尾市、14日間以内で、780㎞の移動

・  2011/8/19七飯町横津岳 → 2011/10/24山口県下関市、66日間以内で、1230㎞の移動

・ 
本州以南から北海道へ北上してきたマーク入りのアサギマダラは、捕獲できていません。
・  道南地区での生態は未知で、「幼虫」「食草」等は発見されていません。

☆ 過去10年間のアサギマダラの目撃数、マーキング数の推移をグラフで示します。
☆ 今年(2013年)は10年間で一番多かったのが分かります。

 
<2013年の目標>
☆ 本州以南からの北上個体(マーク入のアサギマダラ)を捕獲する。
☆ 未知である道南地区におけるアサギマダラの幼虫、食草等を発見する。
☆ 本州以南で「ハコダテ」マークを捕獲してもらう。

<2013年の成果>  ※調査は「函工生物部」と「道南虫の会」との合同で行いました。
☆6月 
大分県からのマーク入り北上個体を捕獲することができました。

2013年5月21日に
大分県姫島でマークしたアサギマダラが 、 2013年6月3日、北海道檜山郡上ノ国町で捕獲されました。13日間以内で1160㎞の移動です。
初夏に北上してくるアサギマダラの♂(オス)は、海岸に生育するスナビキソウという植物に誘引される習性があります。
下の写真は、上ノ国町の大安在海岸で捕獲直後に撮影したものです。
1000㎞以上の長い距離を飛んできたため、羽がスレています。



下の写真は、上ノ国町大安在海岸のスナビキソウの群落です。



☆6月~7月 
交尾個体、卵、幼虫、蛹を発見することができました。(函館市、北斗市、七飯町、松前町で発見)
食草はイケマとオオカモメヅルを確認しました。
下の写真は、函館市亀田中野町の林道のイケマの葉裏で発見した孵化5日後位の小さな幼虫です。



下の写真は、北斗市当別で発見したアサギマダラの蛹(さなぎ)です。
野外での蛹の発見は、北海道初です。 



☆8月
夏休みは主に七飯町横津岳山頂で{函工生物部]と「道南虫の会」の合同でアサギマダラのマーキングを行いました。
下の写真は、8月11日に横津岳山頂で撮影しました。
この日は、7人で40頭のアサギマダラに「ハコダテ」マークを標識できました。
中央が電気科2年の伊藤君、緑のネットを持っているのが環境土木科3年の木村君、赤いTシャツが電気科2年の山下君です。



☆10月 
「ハコダテ」マークのアサギマダラが九州で捕獲されました!
2013年8月11日に
亀田郡七飯町横津岳山頂でマークしたアサギマダラが、10月20日、福岡県北九州市で確認されました。70日間以内で1235㎞の移動です。
8月11日、横津岳山頂でマークしたのは、本校環境土木科3年の木村航君です。
10月20日、北九州市の白野江植物公園の阿南園長さんが偶然撮影した数匹のアサギマダラの中に木村君のマークしたアサギマダラが写っていました。
1235㎞の南下は北海道からとしては最長記録です!



☆ 2013年アサギマダラの目撃、マーキングのデータ
目撃数1523度、マーキング数462頭(288♂、170♀、性別不明2頭)
※マーキング数は目撃数の内数

☆多くの方の協力で 2013年は大きな目標3つを達成することができました。ありがとうございました。

☆ 11月からは記録の集計、整理、気温との関係考察、移動経路の予測、来年度の計画立案等を行います。