試験の概要
基本情報技術者試験は、情報処理技術者試験の中の1つで、経済産業省が、
情報処理技術者としての「知識・技能」の水準がある程度以上であることを認定している国家試験です。
基本情報技術者の役割
・企業経営や社会システムが直面する課題に対して、情報技術を活用した戦略立案に参加。
・システムの設計・開発、信頼性・生産性の高いシステムの構築。また、その安定的な運用サービスの実現に貢献。
試験の内容
午前試験と午後試験の2つがあり、1回の試験で両方とも合格する必要があります。
午前試験は、情報処理技術者として必要な幅広い知識や技術に関する問題です。80問出題され、60%以上の
正解で合格になります。
午後試験は、午前試験の応用問題とプログラミングに関する問題で、60%以上正解すると合格になります。
合格率は、だいたい25%くらいです。
受験者のほとんどが専門学校生や大学生、社会人です。高校生は3~5%くらいです。
メリット
1.企業からの高い評価を受けている
・一時金や資格手当など、給与に反映する企業がある。
・就職の際に考慮する企業がある。
2.企業の技術力をアピールできる
官公庁、地方公共団体の情報システム開発の仕事を申込(競争入札参加申請)する場合に、
申請書に情報処理技術者試験合格者数の記入が必要。(北海道、大分県、静岡県、岩手県など)
3.教員採用選考試験において、試験の一部免除を実施する県・市がある。
北海道の場合:1次試験の専門試験を免除(工業・商業)
その他、警視庁で募集するコンピュータ犯罪捜査官や千葉県警で募集するサイバー犯罪捜査官は『情報処理技術者試験の合格』
が応募資格の一つとなっている。
4.大学における優遇制度
合格者に対して入試優遇制度を実施している学校が157校、単位認定制度を実施している学校が119校ある。
入試優遇制度を実施している主な大学
国公立大学・・・はこだて未来大学、青森公立大学など
私立大学 ・・・北海道科学大学、東北工業大学、日本大学など
詳しくは、
IPA独立行政法人情報処理推進機構のHPを見てください。