工業化学科について
ブログ

工業化学科のできごと

2年生の実習3

 2年生の実習は試薬の調整が終わり、自分たちの作った溶液を使って実験を開始しました!

 今回は前に調整したKMnO4の溶液の濃度を調べるために滴定という方法で調べていきました。

 

 

 

 簡単に方法を説明すると、映像で持っているコニカルビーカーという器具にNa2C2O4溶液を加え、加熱します。そして画面上部に少しだけ見えているビュレットという器具にKMnO4を加えてポタポタと溶液を滴下していきます。

 コニカルビーカーに入っている溶液の色が淡紅色になった地点で終了になります。

 しかし、「色が変わった瞬間」が終わりとなるので、色が変わった後に誤って1滴でも余分に入ってしまうとやり直しになってしまうので慎重に進めていく必要があります。

2年生の実習 2回目

 今回の実習は前回の続きからで、この前と同様に試薬の調製の続きを行いました。

今回は試薬の調整手順をざっくりお話ししていきたいと思います。

 始めに秤量瓶の空の重さを電子天秤で量り取ります。

(写真 左、秤量瓶 右、電子天秤)

この電子天秤は、1/10000gの精度で量ることのできる天秤です。

その後、試薬を秤量瓶に入れて再度、電子天秤で重さを量ります。

そうすると、試薬の入った秤量瓶から空の秤量瓶分の重さを引くと、試薬の正確な重さが分かります。

重さを量ったら、ビーカーに入れて溶かしてメスフラスコへこぼさないように加えていきます。

(写真 メスフラスコ)

そのあと、メスフラスコの標線まで純水を加えていきます。

このような、筒状の容器に液体を入れると水面の凹みます。この部分を工業化学科では「メニスカス」と呼んでいます。

標線に合わせるには、メニスカスの下端に標線の部分のを合わせる必要があります。

気をつけて水を加えないと標線を越えてしまい、試薬の秤量からやり直しになるのでこの作業はみんな慎重に行っております。

 

以上がざっくりとした試薬の調整です。

難しそうな作業ですが、1年生で練習してきた2年生は、サクサクとこの作業を行っておりました。

工業化学科 3年生も実習開始です!

3年工業化学科でも実習が始まりました。

3年生は、1班8名で5班編成で5つのテーマの実習を行います。

その1つのテーマとして、物理化学実習の密度・粘度の実習を紹介します。

 

今回はエタノール ー 水の溶液の濃度を変えながら密度と粘度がどのように変化するのかを調べて数値化する実習です。

(写真 左:密度計 右:粘度計)

この実習で使う器具がとても特殊で、先端がとがったフタが特徴のゲーリュサック密度計

U字の形をした器具はオストワルド粘度計になります。

 

粘度計は持ち方を間違えるとすぐ折れてしまうので注意が必要です。

この実験は1回測定するのに時間がかかるため、ミスをしないように慎重に実習を進めておりました。

実験のデータを元にグラフにすると、不思議な結果になります。

 

工業化学科 2年生実習が始まりました!

今日から工業化学科では実習が開始されました!

初めに行ったクラスは2年です。

 

実習のテーマは「硫酸鉄(Ⅱ)アンモニウム中の鉄の定量」です。

この実習は溶液に含まれているFe2+を、酸化還元滴定という方法でFe3+に酸化させる分析方法で鉄の含有量を求めます。

簡単にまとめると、溶液に含まれている鉄の量を求める実習です。

 

 

 (実習の様子)

 

今日は実習に使う酸化剤のKMnO4(過マンガン酸カリウム)という試薬の調整を行いました。

 

(写真左、KMnO4の秤量 右、KMnO4を純水で溶かした溶液)

KMnO4は危険物第1類で酸化性固体の試薬です。黒い粉末ですが、溶かすと溶液が透けないほど濃い紫色になります。

 

今後もこの実習を数回に分けて実施して目的の鉄の量を求めていきます。

動画