~2月3日~

4年生の課題研究の授業が終わり、2月からは部活動主体での製作となります。


今日は、ミーティングをおこない、今後の計画と活動方針を確認しました。




4月に新入部員が入ってくれることを願いつつ、それまでは3人での活動です。

4年生が抜けると寂しいですね・・・。




今後、まずは、サイドフロートと、デッキ(船体のふた部分)の製作に取り掛かります。


しかし、まだ電装部分にはノータッチです・・・。


ソーラーパネルのサイズも最終決定していないので、最終的なしわ寄せがどこかきそうな予感が・・・・




そろそろ、大会本部からエントリー案内が来る時期になってきました。




計画的に進めていきましょう!!


1代目 SCR Project メンバー

~1月22日~

無事、課題研究発表会が終わりました!!



パワーポイントを使い、今年一年の取り組みを堂々と発表しました。


発表後にたくさんの質問が出ましたが、そのひとつひとつに、しっかりと自分たちで考え、取り組んできた内容を自分の言葉で伝えるその姿はとても立派でした。



人前で考えを言葉で伝えるというのはとても難しいことです。

分からないことを聞かれた時はなおさらです。

でも、そんな時こそ、その人の「人柄」が垣間見れるものです。


誤魔化したり、適当に言い繕ってみたり、笑いに走ってみたりするのではなく、一生懸命考えて思いを伝えようとする姿勢や、正直に「分かりません」という素直さが、実はとっても大切なのではないかと思います。



さて、今年の課題研究発表会を見た後輩たちには、先輩の発表はどう映ったのでしょうか。





沢山の方に会場へ足を運んでいただきました。どうもありがとうございました。

関心を持ってもらえるというのは、幸せなことです。




さて、課題研究発表会は終わりましたが、SCRプロジェクトは、まだまだこれからです!!!

船体完成、そして電装関係、試走・・・と8月の大会までやらなければいけないことが山積みです。

頑張りましょう!!




~1月21日~

今日は、いよいよ課題研究発表会です!!


1年間の取り組みを、機械科全生徒と教職員の前で発表します。

今回は、他学科の見学生徒や普通科の先生方も含めると50名程という大勢の聴衆の前での発表となりました。


人前で、自分の考えを、相手の分かりやすい言葉を使って、適切に話すのは、とても難しいことです。

それが、準備した原稿ではなく、その場で考えて話すとなるとなおさらです。

一年間頑張ってきた成果が出ますように。




~1月20日~

今日は、待ちに待った塗装です。


全員でデザインを検討し、今回はベースとなる一色のみの塗装です。

最終的なデザイン塗装は、大会直前におこなう予定です。



今回は、船体に斜めに走るラインを塗装します。

色は、定時制の夜をイメージした(?)パープルです。




塗らない部分にマスキング作業をおこないます。

この船体側面に直線をひく作業、簡単に終わると思いきゃ・・・・大苦戦!!



曲面のサイドパネルに、真横から見て直線をひくというのは実はとても難しかったのです・・・。


ひもを使って直線をひこうとすると、曲面の影響で曲線になってしまうのです・・・。


苦戦すること1時間、前後左右のバランスをとりながらトースカンの要領で、ようやく直線を引き終わりました・・・。


ものづくりをしていて思うことは、簡単にいくだろうと思っていた作業に、思わぬ落とし穴があるということです。

そうした経験から、ものづくりの計画に余裕を持たせることや、教科書にはのっていない解決方法を学んでいくのだと思います。




無事マスキングを終え、三度塗装をおこない、作業終了です。


うまく塗れていますように。




~1月15日~

ついにこの日を迎えました、第1回進水実験です!!



学校のプールが冬期閉鎖されているため、本校土木科の水理実験室の水槽をお借りしての実験となりました。


土木科の先生方、ご協力ありがとうございました!!



念入りに最後の磨きをした後、喫水線を確認するためのガムテープを側面に貼り、その時を待ちます。




メンバーがそろったところで、いよいよ進水式です!!


無事、浮きました!!!


歓声が上がりました!!

水漏れなし! 歪みなし! 安定性も悪くなさそうです!


訳あってその場に集えなかった仲間がいましたが、この喜びをこの半年間ともに作業を進めてきた全員で分かち合いたかったですね・・・。

それは、次回にとっておきましょう!




さて、船単体での進水実験が無事終わったところで、いよいよ操縦者搭乗です!


おそるおそる船に乗ります。



おっと!ぐらつく!


人が乗ってみると、やはり重心が高くなるせいか、安定性が悪くなってしまいました。

また、FRP船体の浮力が思った以上に高く、計算上の喫水線よりも下回り、船の船首・船尾が水中にあまり入っていないことも不安定感につながっていると考えられます。


そこで、本番を想定して、バッテリー、モーター等の重量予想分20Kgほどのおもりを船首、船尾に置いて見ることにしました。


すると、若干重心が下がり、左右からの水圧を側面に受けるようになり、若干安定性は上がったように感じます。


それでも、気を抜くと倒れてしまいそうです・・・



本番では、波の影響を受けるであろうことを考えると、これから改善していかなければなりません。


サイドフロートを採用するのか・・・、スケグを採用するのか・・・

第2回進水実験へ向けて、安定性の向上がカギになりそうです。

あとは、搭乗者の緊急時の脱出を想定して、構造も改造していかなければいけませんね。




ひとまず、80~90Kg積載に耐えるFRP船体の強度と、水漏れなしが確認できただけで大収穫としましょう。




船に関してまったくの素人が集まって半年、ようやく進水実験にこぎつけました。


4年生はまず、22日の課題研究発表会へ向けて頑張りましょう。


発表会が終わったら、第2回進水実験へ向けて、船体のさらなる改良を進めましょう!!

・・・・電気系もそろそろ始めないとね・・・・。



まずは、お疲れさまでした!!
~1月13日~

あけましておめでとうございます。

今年の作業は、12日からスタートです。


いよいよ、課題研究発表会まで2週間、大会まで半年となりました。

今年も頑張りましょう!!



年末におこなったパテ補修を研磨し、トップコート塗装開始です。


外観の仕上げとなるトップコート塗装は、インパラ樹脂に、ホワイトのポリトナーを混ぜ塗りつけていきます。

1回目はガラスマット付きでおこない、2回目は樹脂のみでおこないました。



硬化後、研磨をおこなったのですが、これがまたなかなかの出来です。

ただ、細かい凹凸を消し去ることは出来ず・・・、やはり、木型での1層目の積層ミスが最後の最後まで足を引っ張る結果となりました・・・。


後悔先に立たず・・・。



この失敗を今後につなげましょう!!



また、トップコート塗布時の部屋の温度状況も大事だということが分かりました。

室内のわずかな温度差で硬化の様子がまったく違ってくることが分かりました。
船全体に対する暖房の当たり具合まで管理する必要性を学ぶことができました。

何事もやはり経験です、やってみなければ分からない。やってみて初めて分かることがある!



2日間に渡るトップコート作業を終え、明日は研磨、塗装の予定です!!


順調にいけば、2日後に進水実験です!!!



さあ、どうなることやら・・・・




何はともあれ、帰ってお風呂に入りましょう・・・全身、FRPの粉まみれです・・・。




~12月18日~

今年度最後の作業となりました。

進み具合からいくと・・・・冬休み中の作業は決定的です。



今日は、FRP船体表面のへこみを補修しました。

悔やまれるのは、FRP1層目です。


1層目に作業した面が、木型を外した時に一番外側の面になってしまうため・・・・結果的に、FRP貼りの勝手がまだよく分かっておらず、一番うまくいかなかった面が外側に出てしまっているのです・・・・。




2層目、3層目は勝手が分かりきれいに貼れているだけに悔やまれるところです・・・。


FRPとパテ、そしてコーキングを駆使して表面の凹凸を面に仕上げていきました・・・が、なかなかうまくいかないものです。


面出しにもう少し時間がかかりそうです。


水の抵抗を受けないよう、しっかりときれいな面を出してからトップコート作業に入りたいと思います。




年内の作業はここまで!!


進水式までたどり着けず無念の年越しです。




さあ、来年は年明けからまた頑張りましょう!!

皆さん、良いお年を!!




~12月16日~

12月も半分終わり、2015年も残すところ僅かとなりました。


今日は、見学旅行から帰ってきた部員と一緒に補強骨と船体の固定作業の続きをおこないました。


サイドフレームと船体を前回同様、FRPで接着していきます。


片側のフレーム固定に樹脂500g弱を使用するので、両サイドフレームの固定で約1Kg増量ということになりました。

着実に太っていっています・・・・。

強度と重量のバランスは、ものづくりのジレンマですね・・・。




今日で、補強骨と船体の固定が終わりましたので、余計なガラスマットを切除し、いよいよ次回はトップコートです!!

課題研究としての作業も大詰めです!!

 
~12月11日~

今日は見学旅行期間中ということで、4年生のみでの作業となりました。

見学旅行組は、無事、好天に恵まれているようです。
日ごろの行いが良かったの・・・でしょう!




さて、今日の作業は、補強骨とFRP船体の合体です。



木材の骨とFRP船体の固定は、ボルトなどを用いず、FRPによる接着でおこなうことにしました。




骨と船体をガムテープで貼っている感覚で、ガラスマットを配置し、樹脂を含浸して硬化させていきます。

ポイントは、やはり【脱泡】のテクニックですね。


基本的にはガラスマット1枚、負荷のかかりそうな部位には2枚重ねで貼り合わせをおこないました。




今日の段階では、竜骨とバルクヘッドの貼り合わせを完了しました。

来週は、サイドフレーム部分を貼り合わせる予定です。



これで強度が出ればトップコートを施し、研磨、塗装と入っていきます。



11月11日に進水式、という【納期】は1か月も過ぎてしまいましたが、しっかり計画を見直し、1月22日の課題研究発表会にはしっかりとした発表が出来るよう頑張りましょう!!




~12月9日~

今日は、まず、前回の木型外しの続きです。

船底の木型もスムーズに外れ、見事、FRP船体が姿を現しました。



現在3層(インパラ+ノンパラ+ノンパラ)ですが、コーナー部分の強度はそこそこ出ているように感じます。

厚さにして5mm程度ですが、力を入れてもねじれません。


船首や、船尾、船底の強度はありますが、船上部の開放部分はどうしても長さがある分、手で揺すると若干たわみが出るような状態です。


水に浮かべて水圧がかかった時に外側からの水圧に耐えられるよう、やはり補強骨が必要そうです。

もしかすると、しっかりとした蓋がつけば強度が出るかもしれませんが、今回は初挑戦ということで、無難に補強骨を入れる方向性です。



船体とバルクヘッドの溝の間にサイドフレームを挟み込み固定します。

鋼板で作ったアングルでバルクヘッドと骨を固定していきます。



まだ仮止めの段階ですが、骨が入るだけで、船体がビシッと締まった印象です。




さて、現在取り組んでいるソーラーカヌー製作ですが、課題研究という授業と連携しておこなっています。


課題研究は、4年間学んできた知識や技術をいかし、設定したテーマに沿って作品や研究をおこなう授業ですが、その締めくくりは「発表」です。


1年間の取り組みを先生や生徒の前で発表します。

人前で話すことが苦手な生徒もいますが、毎年しっかり準備をして立派な発表を見せてくれています。

実際に仕事を始めたら、技術はもちろんですが、人と話す力ってとても重要ですよね。

意見を交わしたり、自分の考えを相手に分かりやすく伝える力、そして聞く力がとても大切ですよね。



今年の4年生もこれからしっかり準備をして、1月の発表会に備えていこうと思います。

頑張ろう!!




~12月4日~

2学期中間考査が終わりました。

さて、皆さん出来はどうだったでしょうか。


定期考査が終わったということで、工業研究部も活動再開です!



補強骨の目途がついたため、いよいよ、FRP船体と補強骨の合わせ作業に入ります。


ここらへんの作業手順は、次回の反省点ですね。
もっと効率よく、精度よく作る手順がありそうです。


何事も、計画した上での失敗経験からノウハウというものが出来ていくものですね。



今回は、先に木型からFRP船体を外して補強骨合わせをすることにしました。



とういことで、いよいよ・・・


木型を外します!!


まずは、木型の幅を決めていたセンタービームをFRPから切り離します。

ただし、ここで完全に抜いてはいけません。

木型は内側にテンションが掛かっているので、つっかい棒であるセンタービームを抜いてしまうと、FRP船体が押しつぶされてしまう可能性があります。



センタービームを仮止め状態にしておき、いよいよ木型を縫い合わせていた番線を外していきます。


番線は、予定通り、FRPに巻き込まれることなくスルスルと抜けてくれました。

感動です!! 養生テープの離型効果はバッチリでした。



番線を船首、船尾から外していき、木型と船体のわずかな隙間にコテを入れてゆっくり剥がしていきます。



FRPが割れてしまわないか、うまく離型できなかったらどうしよう・・・・そんな不安がメンバーの頭を巡ります。





バリバリッ・・・



一瞬、全員が凍りました。



割れたか!?





・・・・大丈夫でした・・・・・。

養生テープが剥がれる音でした・・・・。




胸をなでおろし、作業を慎重に進めます。



勝手が分かってくると、作業は順調に進みました。


PVAの離型効果も申し分ありませんでした。

15分程度で木型は剥がし終わり、FRPの船体が姿を現しました!!!


今のところ・・・ですが・・・・順調にFRP船体が出来てきています!!

メンバーで盛り上がっていたところで、タイムアップ、本日の作業終了です。


放課後の限られた時間での部活動です。
さあ、来週も頑張りましょう!!!




~11月20日~

今日は、課題研究の授業内での作業です。

20mmの角材を骨組みに使う予定なのですが、これを補強骨として船体に沿ったカーブにいかに曲げるかというのが、今日の課題です。

角材をそのままで船体のカーブに沿って曲げると2.65mの角材は折れてしまいます。


そこで、木材を曲げる方法をいろいろと調べてみると、

①蒸して曲げる。
②茹でて曲げる。
③電子レンジでチンして曲げる。


この中から現実的な方法として、②を試してみることにしました。


といっても、2.65mの木材を茹でる鍋などはありませんので、まずは木材を茹でる特製鍋の製作です。



角パイプと鋼板、丸パイプを溶接で継ぎ、あっという間に「特製鍋」の完成です。

4年間機械科で学んだ技術は伊達ではありません。




「特製鍋」に木材と水を入れ、ガスで炙り茹でていきます。


1時間ほど茹でたところで、船体に沿って一気に曲げてみます!!



すると・・・・



曲がった!!!

船体に沿ってしなやかに曲がっていく角材。歓声が上がりました。



後は、三連休で乾燥させてみてどうなるかを検証したいと思います。



「製品を作る・・・ための道具を自分たちで作る」、これも工業高校で学ぶ技術のひとつです。

改めて、ものづくりって面白いですね。

インターネット上には様々な情報がありますが、「見て分かった気になる」のと「実際にやってみる」のでは大違いです。

やはり技術者を目指す者としては、「理論」と「実践」の両方を大事にしていきたいものですね。



さあ、来週は試験で作業は一切休業です。
テストを頑張りましょう!




~11月13日~

今日は、バルクヘッドと補強骨作業の続きです。


骨を何で作るか、いろいろと意見が出ました。

チャレンジ初年度となる今年は木材を使うことにしましたが、良いアイデアが出ましたので来年以降にいかしたいと思います。


改めて、今は昔に比べて軽くて丈夫な材料が増えましたね。

ものづくりをする上で、最新の材料、加工法に対するアンテナを張っておくことはとても重要ですね。



さて、来週からはテスト1週間前となるため、部活動が休止となります。


皆さん、勉強をしっかり頑張りましょう!!




~11月11日~

木型内部のFRP積層をひと段落させ、内部のバルクヘッド、補強骨の製作に入りました。


補強骨に必要な長い木材をまっすぐカットしなければならず、どうしたものか思案していたのですが・・・

そうだ!工業高校には建築科があるじゃないか!


建築科の設備と技術をお借りして、無事、長物のカットをすることができました。

工業高校には金属の専門家、木の専門家、電気の専門家がいます。
ものづくりをする上で柱となる技術が揃っていることを改めて感じました。



木材のカットと並行して、バルクヘッドの型取り、木型からはみだした余分なFRP切除作業を進めました。



FRPを削った時特有の匂いが包まれながらもくもくと作業を進めました。

余分なFRPを切り落とすと、随分と船らしくなってきました。



さあ、現段階でどれほどの強度が出ているのでしょうか。

補強骨なしで強度が出ていれば一番良いのですが、今回は初製作ということで補強骨を入れる方向で製作中です。



何事も、やってみないと分からない。

思考錯誤(トライ&エラー)の精神こそ、ものづくりの基本ですね。




~今日の教訓~

頭だけ使って動かないのもダメ

何も考えずに体だけ使うのもダメ

頭と体をバランスよく使おう