~8月2日~


 夏休み返上で、蒸し暑い実習室で今日もせっせと船作りです。

青春ですね。




さて、今日は新しいモーターに対応するプロペラガードと、アタッチメントの製作です。


部活動では、電気科の生徒にも、板金・溶接作業をひとつひとつ覚えてもらっています。
来年以降、後輩に技術を教える側になっていってもらいたいですね。


板金・溶接の技術を駆使し、プロペラガードの円筒が完成しました。

鉄丸棒を使って見事な曲線を作り上げていく姿は、まさに職人そのものです。


そして、やはり何事も、1回目よりも2回目の方が上手くいきますね。やはり、「経験」を通して学ぶことが大切なんですね。



一方、アタッチメント担当の2年生は、旋盤と3時間格闘しました。


前回は、アルミを使用したのですが、新しいモーターはパワーが倍になるということで、材料を見直し、鋼材を使うことにしました。


アルミから鉄に代わることで強度は増しますが・・・・加工の手間と時間も・・・・倍になるということを体で学んだようです。


作業終了後、

「しばらく、旋盤は見たくないです」

との一言。



・・・お疲れ様でした。


ただ、まだ旋盤作業は終わっていません・・・。

次回も頑張りましょう。




さて、大会は9月13日ですが、本校はその前の週が定期考査のため、約2週間部活ができません。

そのことも頭に入れて、計画的に作業を進めないといけません。


・・・頑張りましょう。
 
~7月29日~

ついに迎えた試走の日です!!



前日まで激しい雨が続き、当日の天候が心配されましたが、なんと快晴。


メンバーの日ごろの行いが良かったようです。




函館高専の全面バックアップのもと、試走をさせていただきました。


仕事等で、この日のメンバーは3人しか集まれませんでしたが、心はひとつです。

高専プールに着き、フロート、プロペラガード等のセッティングを済ませ、いざ進水です。


前年度の進水実験では、左右のバランスの悪さが課題でしたが・・・・



バランス、バッチリです!!


キール、フロートの効果が確実に得られていました。


そして、不安と期待高まる中、モーター始動です!!




ドライバーが1速、2速・・・とギアを上げていきます。



見事、走りました!!


とても感動しました、歓声が上がる喜びというのとはまた違う、なんとも例えようのないじわじわっとくる感動でした。


両手を使っておこなう操縦システムも、使い心地上々のようです。

プロペラガードと一体でつけた舵もしっかり効いてくれています。




コーナリングや、全開走行など、1時間ほど試走をおこない終了しました。






~良かった点~
・安定感
・操舵性
・舵の応答性
水漏れなし

~課題~
・ギアがどこに入っているか分かりにくい
・バッテリー残量メーターが欲しい
・電気回路の水対策
・パワー不足
・バッテリー設置位置、設置方法の決定
・プロペラガード、センター調整
・モーターを乗せ換えた際の操縦システム、プロペラガード、船体各部の補強・強化




大会まで時間が限られていますが、今日の結果に満足せず、勝ちに行ける船を作ります!



ただ、この1年間メンバーとゼロから作ってきた船が、無事水面に浮き、走ったのはとても嬉しかったですね。

今までみんなでやってきたものづくりが間違っていなかったというのは、自信になります。

ただ、ここで満足せず、上を目指して頑張っていきましょう!!



高専チームの船を見て、メンバーもやる気スイッチが入りました。お互いにいい刺激になりました。



函館高専の皆さん、船の搬送から試走まで、今日は本当にありがとうございました!!

残り時間は限られていますが、お互いいいものづくりができるよう頑張りましょう。

 
~7月22日~

あっという間に1か月が過ぎてしまいました・・・。

更新が滞っていただけで、作業は週3回ペースでびっしり頑張っています!!



この1カ月の間に色々と作業も進み、大会のスケジュールも本決定しました。

大会は、9月13日(火)開催と決定しました!

タイムリミットがはっきりしたところで、みなさん、頑張りましょう!!




7月は、操舵関係、フロート・フレーム製作、デッキ製作、そしてレギュレーションに対応するためのプロペラガード、けん引フック等取り付けと言った作業をおこないました。

また、電気系統の準備も進めました。


実習で学んだ、木工加工や、板金加工、電子工作など、様々な技術がここにきて生かされています。

工業研究部という部活動を通して、機械科でしか使わない機械や技術を電気科の生徒が学ぶ機会にもなっていますし、逆に機械科の生徒が電気科の技術に触れる機会にもなっています。


船作りを通して、一人一人が確実にスキルアップしていることを感じる今日この頃です。




さあ、明日から夏休みです。

仕事をしている生徒も多くいますが、時間を調整しつつ、まずは29日のプール試走に向けて頑張りましょう!

~6月29日~

大会が迫ってきたこともあり、部活動を週2回から週3回に増やして活動中です。


電気関係の作業、機械加工関係の作業、そしてFRP加工作業・・・大分、作業も最終段階に入ってきました。




1年生も少しずつ作業を任せられるようになってきました。

積極的に取り組む姿勢はとても頼もしいですね。

今回は、船体上部のデッキ部分を1年生に任せました。

「それでいいのか??」と何度も言われながらも、微調整を重ね、いいパーツを作り上げてくれました。


自分の作った部品が装着されると、愛着が湧いてきますよね。


1年生の更なる成長に部員一同期待しています。


~6月16日~

様々な作業が同時進行で進められていますが、今日はその中からキール製作とフロートフレーム製作の様子を載せたいと思います。


7月の中旬には二度目の試走をしたいと考えています。

水から受ける抵抗が、自分達の想定内なのか、もっと補強が必要なのかというのが一番の懸念事項です。

「こればっかりは、実際に浮かべて走ってみないと分からない」ということが多く、心配は尽きません。



いずれにしても、試走できるところまで船体をもっていかないといけないので、作業は急ピッチで進んでいます。


この日から、資格試験のため部活を離れていた部員も戻ってきました。

さあ、タイムリミットが迫ってきました。頑張りましょう!!





~6月2日~

6月に入りましたね。

大会まで2ヶ月半となりました。



念願のモーターが届き、操舵部分の製作と、フロート製作が同時進行で進められています。


そして、今年は部員が増えたため、これに加え、1年生がスケグ製作に取り掛かっています。


総力戦ですね。




さて、操舵部分の製作に取り掛かったということで、金属加工作業が始まりました。

今まで木と樹脂の作業ばかりを1年間続けてきたこの工業研究部・・・。

金属加工がやけに新鮮に感じられます・・・。



この後は、金属加工はもちろん、電気回路系の作業も始まります。


工業の力を結集させて、なんとか試走までに完成させましょう!!
 
~5月20日~

今日も、前回に続きフロート製作です。

FRPの硬化が終わり、ぐるっと全体のコーティングが終わりましたので、今日はひたすら研磨作業でした。

と言っても、新しい方法を導入してからはかなりきれいなFRP面が得られるようになったので、以前の研磨に比べると随分楽になりました。




フロートのFRP作業も後半戦です。

水の抵抗を極力少なくできるよう、妥協せず仕上げていきましょう!




そして、今日はなんと!!


モーターが届きました!!


ずっと粉まみれの作業をしてきた我々にとって、これから始まる電気系の作業はとてもワクワクします。


モーター作業の詳細は、次回お届けしたいと思います!!



・・・・・と言っても、もうすでに分解が進み、原型が分からなくなってきていますが・・・・。


~5月12日~

さて、前回の作業の結果ですが・・・

発見した方法で作った面はピカピカの鏡面に仕上がっていました!!


・・・・ただし、圧着が甘かった部分に凸凹が浮き上がってしまいました・・・。



ということで、今回は圧着方法も改善し、2つ目のフロートのFRP作業です。




メンバー同士、意見を出しながら、1回目よりも2回目、2回目よりも3回目と確実にスキルアップしています。


さあ、次回、よりきれいな面が出来ているとよいのですが・・・




今日は、もうひとつ、ドライバースペースの作業に取り掛かりました。


強度を確認した上で、中央のバルクヘッドのカットを行いました。

この状態で、試しに船に乗り込んでみましたが、スペース的には問題なさそうです。

強度も問題なさそうで安心しました。


まだまだやることがいっぱいです。頑張りましょう!!


~4月28日~

FRP作業、リベンジです。


今回は、自分達で発見したきれいな面を一回で作りだす方法を実践してみることにしました。

「ノウハウの実践」です。




さて・・・きれいな面が仕上がるでしょうか・・・。


~4月25日~

勇気ある決断をしました。



というのは、前回作ったFRP面ですが、あまりきれいに仕上がっておらず、研磨しても限界があるなという判断を下しました。



相談した結果・・・・




全て、剥がしてやり直すことにしました!!


1か月、時間が戻ってしまいました・・・・



しかし、より良いものを作るため、妥協せず「勇気ある決断」をした!!・・・・・と自分達を慰めた一日でした。


次回・・・また、頑張りましょう。


~4月14日~

新年度の活動が始まりました!!


課題研究も含めると、新たに2人の新メンバーが加わりました。




そして、ドライバーも決定しました!!

これは、ますます船体作りに本気を出して7月試走にこぎつけなければいけませんね。

船体としてはまだまだ製作しなければならない部品もありますし、課題も沢山あります。

新たな部員と共に頑張りましょう!!!





今日は、フロートのFRP作業を行ったのですが・・・


研磨作業が一切不要なくらいきれいな面を作る方法を発見してしまいました・・・・



いつもは、FRP含浸作業を数回繰り返し、最後に研磨で粉まみれになっていたのですが・・・・

この方法を使えば、研磨は不要になります・・・。


もっと早く発見していれば・・・という思いが頭をよぎりますが、これこそがものづくりの醍醐味のひとつでしょう。


思いがけず発見したこの方法こそ、まさに「ノウハウ」というものですね、この方法を次のものづくりに生かしましょう!!!



その方法は・・・・企業秘密です。
 
~3月23日~

16日の作業以降、2回に渡って、FRP作業をおこなってきました。

フロート1つに対して、約375gの樹脂を使用し、コーティングをおこないました。

久しぶりに嗅ぐFRPの匂いに、部員ともども、どこか懐かしさを覚えてしまいました。


お世辞にもいい匂いとは言えませんが、将来、この匂いを嗅いだらこの作業が良い思い出として蘇ってくれれば嬉しいですね。

・・・・とは言っても、日常で使うものではありませんけどね・・・。




2回の作業でコーティングが1層終わりました。

これで大丈夫そうならこのままいきますが、足りなさそうであれば、もう1層いくか相談になりそうです。




さて、今年度の作業は今日で終了です。

来年度も頑張りましょう!!
まずは、一年、お疲れ様でした!!


この3月に本校を卒業していった部員もいます。4月から、新天地で頑張ってくださいね!!
引き続き、SCRプロジェクトの応援をお願いします! 。



~3月16日~

フロートのベースが完成しました!


2個目ということもあり、前回以上にスムーズな作業でした。


そして、今日は、前回作業した生徒が率先して作業を進めてくれました。


一人でする方が気楽だったり、自分のペースで出来たり、時にははかどったりと、いいこともあるんですが…

でも、学校生活ももちろんそうですが、社会に出ると、「誰かと何かを一緒にする」ことの方が圧倒的に多いわけですよね。

そこまで大げさな話ではないですが、部活動を通して、そうした経験をひとつひとつ、積んでいってもらえたらいいなと思っています。




そして、2人で作り上げたフロート!!
一人で作ったのとはまた一味違う達成感でしたね!!頑張りました!!



さて、次回は、このフロートにFRPコーティングをしていきましょう!


久しぶりのFRP作業・・・・ちょっと緊張します。


~3月11日~

さて、フロートの形が見えてきました!!


今日は、スタイロフォームの周りに、プラ段を貼りつけていきました。

6面ある中で、どこを最初に貼り、どう寸法を現物に合わせていくか、考えながら作業を進めました。



2人で作業をしていると、どちらかが考えてどちらかがそれに従う、といった形になりがちですが、

ものを作る上で、お互いに意見を出しながら、役割が偏ることなく対話しながら進めることって大切だなと感じます。

自分と違う考え方、自分と違う目線ってとても大切ですね。
そして、対話することって大切ですね。


ものづくりをしていると、色々なことを考えさせられます。




今日は、片側のプラ段貼りが終了しました。

前部分の曲線も見事に仕上がりました!!


段取りが成功した証ですね!!


こういうイイものづくりが出来た日は、本当に気持ちいいものです。

重量測定してみると・・・、2.3Kgでした!
左右で、5Kg弱ですね。


~3月9日~

今日も、前回に引き続きフロート製作です。


今日は、フロートの先端形状を成形しました。

水の抵抗をできるだけ小さくできる形になるよう、熱線カッターで切断したのち、やすりで仕上げます。



熱線カッターは、発砲スチロールを簡単に切断出来て楽しいですね!!
部員も楽しそうに集中して作業していました。


でも、気を抜くと、あっという間に思わぬ方向へ切れてしまうので油断は禁物です。



途中から、熱線カッター係と、やすり仕上げ係に作業を分担して進めました。

それぞれの得意分野をいかしながら効率よく動けるチームは、素晴らしいですね。



フロートの成形が終わり、今日は作業時間があったので、次の工程へ進みました。

フロートの周りに貼りつけるプラスチック段ボール(養生用)に現物合わせで罫書きをおこない、カットしました。


次回は、フロートまわりにプラスチック段ボール、通称プラ段を貼りつけていきます!!



ものづくりをしていると、物を切る作業ひとつとっても様々な方法や道具があること、物を作るにもさまざまな材料があること、そして、その材料に適した切り方があることが分かります。



皆さんは、「ものを切る方法」、いくつあげられますか??



~3月4日~

フロート作り、着々と進んでいます。

今日は、スタイロフォームとベニヤ板の接着をおこないました。



スタイロフォーム同士の接着には、専用の接着材を使用しました。

発砲スチロール系を溶かしてしまう接着剤もあるので要注意です。



そして、スタイロフォームとベニヤ板の接着には、木工ボンドを使用!!

テストをしてみたのですが、木材とスタイロフォームの接着に木工ボンドはバッチリでした。




部員も、手際よく連携して作業を進めていました。

左右のフロート、2個分を接着し、重しを乗せて今日は終了です。



さて、年度末に向けて作業をペースアップしていきたいところですね!!


~2月26日~

学年末考査が無事終わりました。


さて、進級がかかった今回の考査、出来はどうだったのでしょうか。




今日の作業は、サイドフロート本体と、サイドバーの接続方法の検証の結論を出すところから始めました。

水からの反発力を受けるであろうフロート部分と、バーの接続方法について2週かけて検証をおこないましたが、
結論として・・・、スタイロフォームで形作ったフロートの上に板を貼り、その板にイレクターをビス留めする方法で強度が出そうだということになりました。


検証に時間がかかりましたが、学びもありました。



方向性が決まったところで、今日の加工に取り掛かります。


スタイロフォームの成形は終わったので、今日はその上に貼るベニヤ板の切り出しを行いました。




罫書いて、ジグソーで切って、ベルトサンダーとヤスリで仕上げて・・・・

いつもの手順です。




半年もやっていると、どんな作業も最後はやすりで仕上げがあるんだということが部員も分かってきます。

大手自動車メーカーのオートメーション化されたプレス工程でも、最後は人間の目と手で仕上げを行っています。

だからこそ、工業高校に入ってまず最初に学ぶのは、「手仕上げ」なんですよね。





今日は、左右2つのフロート板を成形するところまで進みました。




学校はこれから卒業式や入試などで慌ただしくなっていきます。


船作りも時間との戦いです、頑張りましょう!!

※カメラのレンズにゴミが入ってしまいました…。

~2月12日~

今日は、フロート部分の作業の続きです。

ベースとなるスタイロフォームをカットし、ペーパーで仕上げます。


その後、フロートと船をつなぐサイドバーを、フロートにどう固定するか検討しました。


スタイロフォームは強度がある材質ではないので、それ自体に直接ビス留めなどはできません。

サイドバーを固定する金具をどう固定するかいくつか案を出して、検証しました。




実験をしてみて分かったのですが、スタイロフォームは、割れや、穴をこじるような力には弱いのですが、面で受ける圧縮には思いのほか強度があるんですね。


指で押してあっさり凹む印象だったのですが、万力ではさみこんでも意外とつぶれませんでした。


材質も、固定概念にとらわれずに実際に検証してみると、意外な使い方が見つかるものかもしれませんね。




今回は、サイドバーに採用予定の【イレクター】の使い勝手も検証してみました。


これは、いいですね!

強度もあり、何より、安くて汎用性が高いです!


サイドフロート製作、引き続き頑張りましょう!!




本校は、来週から学年末考査一週間前ということで、部活動が中止となります。

皆さん、進級へ向けて勉強をがんばりましょう!!



~2月5日~

いよいよサイドフロートの製作に入りました。

厳密に言うと、私たちが製作するフロートは、船体の横に突き出した形で設置するのでアウトリガーになるのですが、ここでは、着水する部分をフロートとして扱うため、総称してサイドフロートと呼ぶこととします。




デッキの製作は、ソーラーパネルの規格・寸法が決まってからにすることにしました。



サイドフロートは、スタイロフォームをベースに、これまで培ったFRP技術で製作しようと思います。


船体のバルクヘッドフレームからサイドバーを出し、そこから水面へさらにバーを下ろしサイドフロートを固定する計画です。




サイドフロート・サイドバーに求められる条件は・・・



・水面からの反発に耐えられる強度と、しなやかさ

・軽さ

・水の抵抗を極力減らしつつも、船体の左右の安定感を増すことのできる形状、浮力




まずは、この条件をクリアできる材料選定に始まり、構造検討です。





この検討と並行して、フロートの製作に取り掛かりました。


今日は、ベースとなるスタイロフォームに罫書き、切断するところまでおこないました。

サイドフロートもできるだけ、抵抗を減らすため前後を細くした形状にすることにしました。