~ 平成29年度 五稜郭ソーラーカヌー大会 結果報告 ~ 1.主 催 平成29年度五稜郭ソーラーカヌー大会実行委員会
2.特別協賛 野田貸ボート店
3.協 賛 一般社団法人日本機械学会北海道支部
4.後 援 函館市,函館市教育委員会,函館造船工業協同組合
夏休み返上、土日返上で作り上げた 函工定 二号機 「Stella」 です。
ご覧ください!!
パワーボート形状を参考に、ゼロから設計し作り上げた自信作です。
船底には
振れ止めのフィンを4枚装着し、安定性、復元性ともに申し分ない性能です。
また、昨年は両手でワイヤーを前後に動かして操縦する設計でしたが、今年は
操縦桿を前後に動かすだけで左右の舵がきれるように設計しました。
また、昨年との大きな違いは、
3mmの耐水ベニヤにエポキシFRP1層塗りで作ったということです。
昨年の一号機は、フロート2つを付けていたこともあり重いと言うのが一番の課題でしたが、今年は軽量化を目指して製作しました。
木目が美しいので、塗装はあえてしませんでした。
船名の
「Stella」は、イタリア語で「星」という意味です。
五稜郭の星、定時制ということで夜に輝く星、という意味を込めて部員が名づけました。
なかなか、キマッテますね。
大会当日、天気は快晴。
絶好の大会日和です!!
選手、スタッフそろって開会式です。
実行委員長より、大会の趣旨についてお話がありました。
沢山の方の協力や支えがあって開催できる今大会です。
感謝の気持ちを持って、全員で楽しめる大会にしましょう!!
今大会も、およし700mのコースを2回走り、合計タイムを競います。
直進安定性、コーナリング性能はもちろん、風の影響、水草の影響、コース取りもタイムを左右します。
昨年の総合優勝ドライバーの先輩も応援に駆け付け、アドバイスを送ってくれました。
一年間心血を注いで作ってきたチーム一人一人の思い、製作に力を貸してくれた沢山の人の思いをのせ、今、函工定 Stella号 発進です!!!
ブイのコーナリングも完璧。キャプテンの操縦テクニックが光りました。
橋からも歓声が上がります。
二の橋をくぐる際も、観客から声援を送っていただきました。
1本目、6分31秒 で暫定1位
2本目、相手チームのタイムが良く、こちらが5分55秒を切らないと優勝を逃すと言う展開。
キャプテン、姿勢を低くして風の抵抗を減らし、できることは全てやってタイム短縮を狙います。
・・・しかし、残念・・・・。タイムは思うように伸びず、
準優勝という結果に終わってしまいました・・・。 二連覇を目指して活動してきたチームメンバーにも悔しさが滲み出ていました。
しかし、昨年度より合計タイムで約30秒縮めることができましたし、完走できたというのは素晴らしいことです。
自分達で一から設計し、一から板を継ぎ合わせ、一から組み立てて作った二号機は、本当に良く出来ていました。
自分達のものづくりに誇りを持って欲しいと思います。
陸ではなく、水の上に浮かぶ船と言うのはリスクがあります。
そのリスクの中、ドライバーは正に今日、チームで作った1つ1つの作業の積み重ねを信頼して、船に座っていました。
チーム全員が1つ1つのものづくりに真摯に向き合い、妥協せず作業してきたことを知っているからこそ3mmの板の上に身を委ね勝負できたのです。
「ものづくりは人間性そのもの」
信頼できる人間性から、信頼できるものづくりが生まれる。
そのことを、ドライバーもそれを実現させたチームメンバーにも忘れないで欲しいと思います。
だからこそ、人間性をこれからも磨き続けていって欲しいと願っています。
閉会式。
閉会式では予想外のチーム代表者挨拶を振られ、突然のご指名でしたがキャプテンがチームを代表して思いを語ってくれました。
とても立派でした。
今年度も、沢山の方々のご理解ご協力をいただき、無事、大会を終えることができました。
大会実現のために奔走し、また本校の船体搬送にも全面バックアップをしていただいた大会運営委員会の皆さま、
ご協賛、ご後援いただきました企業、団体の皆さま。
船体製作のために技術サポートいただいた、本校機械科、電気科、建築科、そして全日制体育科の皆さま。
時には夜遅くまで、また時には休日返上で朝早くからの製作など、お子さんの活動にご協力をいただいた保護者の皆さま。
素晴らしいロケーションでの大会開催をバックアップして下さった関係者の皆さま。
本当にありがとうございました。
残念ながら二連覇はなりませんでしたが、2本とも完走し、昨年よりもタイムアップすることができました。
また、今年は大会運営にも参加させていただき生徒も良い経験ができたと思います。
ものづくりをすることと同じくらい、こうした行事をつくりあげることの難しさや喜びを垣間見ることが出来たことでしょう。
今回の大会を通して広がった視野、そして、学んだ技術や経験をこれからの学校生活にいかしていって欲しいと思います。
部員の皆さん、そして、関係するすべてのスタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした!!
ひとまず、大会が無事終わったという安堵感に包まれていますが、優勝できなかった悔しさを忘れることなく、この後も頑張っていきましょう!!
~フォトギャラリー~
本校写真部・工業研究部員 提供